東京都市大学世田谷キャンパスbotの日常

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”新”新入生に向けて・その2~都市大の授業(講義編)~

新新入生に向けて都市大のことを伝えていく企画第二弾!

今回は都市大で行われている講義について紹介していきます。

 

おそらく皆様が入学したら、時間割の8割ほどをこの「講義」が占めることでしょう。

そんな重要な位置づけのものなのに、オープンキャンパスなどでも中々紹介されず、実態を掴めないなんて高校生も多くいるのではないでしょうか?

 

そこで、今回は都市大で実際に行われている講義について、詳しい内容をこっそり紹介していきます

 

そもそも講義とは一体なんでしょう?

高校までは授業と呼ばれていましたが、大学に入ると講義という呼び名に変わります。

その主たる理由は「教員は指導免許を持っていなくても指導できる」ことにあります。

これ、最初はかなりビックリされるのですが、大学教授は教員免許を持っていない人がほとんどなんですよ。そもそも大学の教員免許なんてありませんからね。

逆に言えば「教員は自分の知識を自由に学生に指導することが出来る」というわけです。高校のように指導要領なんてありませんからね。

そのため、教員によって指導方法は様々。教科書を使って行う人もいれば、自分で作ったプリント(レジュメ)を使って行う人パワーポイントを使って指導する人ノートを取らせる人など、本当に千差万別です。

それに、成績が悪いと合格を貰えず、いわゆる「単位を落とす」ということになります。これも教授によって様々な対応があり、課題を出したり再テストで単位を出してくれたりする人もいれば、容赦なく不合格にする人もいます。あまり救済措置はあてにしない方が良いかもしれませんね…。

 

ところで、先ほどからチラチラ出ている「単位」とはなんでしょうか?

 

たとえばあなたが入学して最初の学期に月曜1限「焼きカレー学入門」という講義を取るとします。焼きカレー学入門という授業はフィクションです)

講義をひとつ受けると、100分です。つまり月曜日の一時間目は100分間「焼きカレー学入門」を受講することになります。都市大は3学期制ではなく、前期・後期に分かれているため、およそ半年間同じ講義を受けることになります。あなたは入学してすぐの講義を取っているため、前期履修生になります。全部で14回講義があり、出席して、最後に期末試験があります。この期末試験に合格するとあなたは晴れて焼きカレー入門の「単位」を取得することが出来ます。ちなみに100分の講義を1つ取ると2単位取得出来ます。実験や体育、英語の基礎科目などは100分の講義で1単位取得出来ます。

 

さて、ここまではいわゆる大学全般における話でしたが、いよいよここから都市大の講義システムについてお話しいたします。

都市大の講義は科目の種類ごとにジャンルが分けられており「教養科目」「工学基礎科目」「専門科目」「(自由単位)」の3つ(4つ)に分けられます。

それぞれ、取らなければならない単位数が決まっており、既定の単位数を取れないと卒業が出来ません。それぞれの特徴を見てみましょう。

 

教養科目

いわゆる教養を学べる科目です。様々な種類の講義がありますが、指定された英語科目・基礎体育は必修で卒業までに取得しなければなりません。また、必修以外の教養科目も10単位以上取得出来ないと卒業出来ません。

教養というだけあって、色々な科目が用意されています。これに関しては自分の興味に合わせて講義を選ぶと良いでしょう。ちなみにおすすめの講義については前述の同ブログ「お待たせしました!(①~④)」をご覧ください。

英語科目は2年次後期まで必修が用意されています。基本の出席点が高いため、英語が苦手な方でもきちんと出席を心がけることをおすすめします。ちなみにこの科目を落とすと再履修がかなり面倒臭くなるので、何が何でも必死になって単位取得することをおすすめします。

体育科目は1年次後期まであり、4つの競技から1つ選び、半年間行うというものです。体育に関しては出席してそこそこ真面目に取り組んでいれば、絶対に単位は取得できるので、運動が苦手な方は出席を第一に考えて下さい。

 

工学基礎科目

工学基礎科目は学科を問わず開講されている科目群で、主に理系学生として必要な最低限の知識を養うための科目です。学科によらず開講されているため、中には他学科の学生と合同で受講する科目もあります。学科によって取らなければならない必修科目が違うため、詳しくは入学後、各学科の学修要覧(それぞれの学科についての色々を詳しく記載されている冊子)をご覧ください。

意外かもしれませんが、「物理学実験」「化学実験」「生物学実験」「地学実験」は基礎工学科目に属しています。また、ここでは「物理学」や「微分積分学」「線形代数学」など、理系学生なら必ず使う科目が数多く分類されています。

この科目は出席を取る科目が少なく、きちんと勉強して試験で良い点を取れないと不合格となり、単位を取れないということが良くあります。私も実際1度落としましたし…。

ただ、きちんと勉強すれば、そんなに難しい難易度ではないはずなので、油断せずきちんと勉強しましょう。

 

専門科目

いわゆる学科の特色が色濃くでる科目です。一部の授業を除き、ほとんどの科目がその学科の学生のみが受講科目です。1年生の場合は、教養科目や基礎工学科目の履修がほとんどなので、専門科目は2年生以上の場合がほとんどです、

この科目は本当に学科によって様々で、学科専門の実験もここに含まれます。必修科目も学科によって数も異なり、形態も様々です。出席点がある授業もあれば無い授業もあったり、レポートの提出を課されたり、中には平常点のみで成績を付ける科目もあるとか…。その逆で、単位取得がすごく難しく、半分程度の学生が不合格になる科目もあるんだとか…?

専門科目はその学科のメイン科目と言っても過言ではないので、きちんと勉強してその後の学習に生かして行きましょう。

 

自由単位

これが厄介。

自由単位とは卒業する上で必要な「帳尻合わせ」で取得する単位のことです。

なんのことだかさっぱりだと思うので、もう少し説明を加えますね。ここで理解出来ないと、しょうもない理由で留年してしまうかもしれませんよ?

 

あなたは順調に単位を取得していき、無事4年生になることが出来ました。卒業するためには4年間で124単位取得しなければなりません。あなたは必修科目(絶対に取らなければならない科目)は全て取得しました。また教養科目・工学基礎科目・専門科目で取らなければならない既定の単位数も取得し終えました。その数110単位。

 

実は、全ての必修科目の単位+それぞれの既定の単位数を取得しても卒業に必要な単位数は満たせないのです。

ここで卒業に必要な単位数124単位ー規定で取得した110単位=14単位。これが自由単位なのです。

 

つまり、何らかの科目を追加で履修して14単位分取らなければ卒業することが出来ないのです。これの何が厄介かというと、この14単位を取れているのか非常に分かりにくいということです。先述したようにこの14単位は卒業するために過剰に何かを履修しなければならないのですが、教養科目・工学基礎科目・専門科目のどの科目でも良いのです。逆に言えば「自由単位」という単位は無いのです。でも取らなければ卒業できないのです。

つまり、気にしていないと自由単位を取り忘れてしまう可能性が非常に高いのです。

新新入生の皆様はとりあえず「自由単位とかいう厄介なやつがあったなぁ…」と心の奥底で思ってくれていれば良いと思います。入学してからじっくり考えてください。

 

…また今回も長々と書いてしまいました。読んでもらうためには短く書かないといけないということは分かっているのですが……。

ただ大事なことが沢山書いてあるので新新入生の皆様は、気負いせずに読んでやってください。

 

 

それではまた今度。