よく滝とかの観光地に行くと決まってクソみたいないカップルが「マイナスイオン気持ちいぃ〜」とか言いながら、滝つぼに親指を立てながら落ちていく光景をよく見かけます。
個人的にはすごく羨ましいです！だってマイナスイオンを肌で感じられる特殊能力を持っているんですよ？私は恥ずかしくも理系でしかも化学系の学科を卒業しているにも関わらず、未だにマイナスイオンを肌で感じることが出来ません。クソみたいなカップルの方が本当に羨ましい。きっと家電量販店なんかに行った日には「マイナスイオン気持ち良すぎぃ〜...！」とか言いながら天に召されるのでしょう。お悔やみ申し上げます。
だって今どきの空気清浄機とか掃除機はプラズマクラスターとかいうキャノン砲みたいなものを搭載していたり、微粒子を99.9%除去したりと、とにかくイオンとか微粒子にやたら敏感ですよね。
冗談抜きで話を進めるのであれば、マイナスイオンは存在します。少なくとも水素水よりは現実味があります。つまりクソカップルがマイナスイオンを感じていてもなんら不思議ではありません。きっとそういう体質なのでしょう。
問題は短期間で摂取（？）した際に健康にどのような影響があるのかという点です。結論から言えば何も効果はないはずです。そもそも滝からマイナスイオンが出てくる理論が謎です。たとえ超理論で滝からマイナスイオンが発生していたとしても経口摂取や皮下摂取では効率が悪すぎます。それに電子のみを体に取り込む行為、それは静電気です。パチッときて終わりです。何か物質に負の電荷をかけて取り込むのでしょうけど、そうなるとむしろマイナスイオンの摂取自体は体に悪いという話になりかねません。
マイナスイオンはどちらかというと、埃やウィルスを除去する力の方が強いと言われています。つまりマイナスイオンを直接吸うというよりも、マイナスイオンに触れた空気を吸った方が健康に良いはずです。ぜひマイナスイオンの力を感じたいという人は滝ではなく、家電量販店に行った方が手っ取り早いでしょう。そしてそのクソカップル達にはぜひマイナスイオンを直接浴びる力を誇示して、研究所の研究対象としてモルモットにでもなってもらえれば良いと思います。
まさかそのカップルがマイナスイオンを、ただの水しぶきと勘違いしていなければの話ですが…。
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