東京都市大学世田谷キャンパスbotの日常

東京都市大学世田谷キャンパスbot(@toshidaisetacan)がTwitterを飛び出して、ブログを書いています。基本的に月金更新です。

私が思う「科学体験教室」とは

 ※この記事は既にTwitterで言及した内容をさらに膨らませた内容になっております。

別にいいやという方は流し読みしてください。

 

昨今、都市大では「科学体験教室」をいろいろなところで展開していると聞きます。

最近では二子玉川にて「夢祭」がおこなわれたそうですね。

私は都合でいけませんでしたがが、行かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

さて、皆さんは「科学体験教室」と聞いて何を思い浮かべますか?

「楽しい!」「面白い!」とか「ちょっと怖そう」「よくわからない」など様々な意見があると思います。

 

どんな感想を思うかは個人の自由ですが、子供たちにはぜひ「楽しい!」という気持ちだけではなく「科学ってこんなに面白いんだ!」って気持ちも持って帰ってもらえれば嬉しく思っています。

しかし昨今、子供ではなく、その保護者の方の態度には少しがっかりさせられる一面があります。

 

少なくとも私が携わってきた科学体験教室のコンセプトは「子供も親も一緒に楽しめる実験教室」がメインにありました。

そのため、原理は極力知識が無くても理解しやすいもの、親と子供が一緒に出来るもの、子供には少しハードルの高い部分を入れ込んで、親と協力して実験を進めることができるものを選んでやってきたつもりです。

 

何を言いたいかというと小さい子供は「親とのコミュニケーション」があってこそ、子供は感動(成長)できるということです。

 子供は親の目を気にしています。そして親の背中だけでなく、態度も見ています。

だからこそ、私としては保護者の皆様にも極力参加してもらうように努めています。(※あくまで親は保護者なので、「見守る」が前提にあります。そのため、一から親が手を出すことを推奨しているわけではありません。)

 

ですが、保護者の中には科学体験教室のことを「子供一時預かり所」と勘違いされていらっしゃる方がいます。

 科学体験教室は「子供に科学に興味を持ってもらいたい」が大前提ですが、それを達成するには保護者の存在もとても大きいです。

このことに関しては前述しましたが、中には親同士が井戸端会議をしていたり、スマホに夢中で全く子供の様子を見ていなかったり、逆に全ての実験行程に親が手を出してしまっていたり…。本当に私たちが思っている理想の動きをしてくださっている親御さんは多く見積もっても2割程度です。

もっと子供たちに興味を持ってあげてください。

 

ほとんどの科学体験教室では、成果物を持ち帰ることが出来るようになっております。また、少なくとも私が携わっていた実験教室では、実験手順書と実験の原理を説明したプリントをお渡ししていました。これは家に帰ってから、保護者の方と子供が一緒に再実験できるようにという思いを込めたものです。

こうすることで、実験への理解が深まる、科学に興味を持ってくれるといったことだけでなく、親と情報をより親密に交換しあうことが出来ると思っているからです。

 

親から見た視点と子供から見た視点は、想像を遙かに超えて違います。中には私たちも感嘆させられるような意見をいう子供もいました。

「ああすればこうなる」だけではなく「ああすると『こういうことが起きて』こうなる」という気づきが子供の成長には最も大切なものなのです。

 

長くなりましたが、これを読んでくださった保護者の方には、ぜひ子供たちに興味を持ち、視線を送って上げてください。

科学体験教室のときは、いきなり手を貸すのではなく、まずは見守って上げてください。親から見ればじれったいときもあると思いますが、子供たちは一生懸命頑張っています。中には子供には難しい壁があるかもしれません(私の場合は意図的に設置していますが…)。そのときは子供は必ずサインを送ってきます。そのときに保護者の方が少し手を貸してあげると、子供は親を見る目が変わります。そして、その貴重な体験は大人になって必ず役に立ちます。

どうか、保護者の方はぜひ子供の成長を期待してください。きっと私の後輩たちもそんな気持ちで科学体験教室を催しているはずです。

 

少しでも多くの子供たちが科学に興味を持って、いつか立派な科学者(大人)になってくれることを切に願っております。

 

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