東京都市大学世田谷キャンパスbotの日常

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鬱のはなし

たまには真面目な記事も書いた方が良いかなと思って。

 

社会人一年目の頃、うつ病になり3ヶ月ほど休職していました。

当時は3ヶ月も休んだら会社から忘れられちゃうんじゃないか…とか、休み中も早く会社に行かなきゃ!とか思ったりもしたのですが、今になって考えると何をそんなに焦っていたのか、と思います。

 

うつの原因は主に先輩社員からのパワハラと仕事へのプレッシャーですね。あの頃はまだ青くて真面目でした。

必ずしも個人の性格だけで鬱になるということは無いと思います。ただ真面目な人やプレッシャーに弱い人は環境の影響を受けやすいのかな、と。

 

よく聞くのが「辛かったら倒れる前に逃げろ」という言葉です。これが出来るのは「辛いという判断が正常に機能する人」だけです。

今、あなたが辛いと感じた時、それは「死ぬ一歩手前の辛い」なのか「ぴえんくらいの辛い」なのか、実は当人でさえ分かっていないと言うこともあります。もしこの例えがピンと来てなくて「そのくらい判断つくわ」と思った方は、おそらく鬱になりにくい人でしょう。そういう人たちはおそらく『引き際』を分かっている人たちだと思います。

僕の場合ですが、ある日会社に向かおうと玄関を一歩出たその瞬間から目眩がしてきました。普段なら15分で着くのですが、1時間歩いても会社に着かない。そのくらいのペースでしか歩けず、しまいには会社の玄関口の前で座り込んでしまいました。

 

何を言いたいかというと「こういう状態になるまで自分では気付けなかった」ということ。

毎朝会社に行く時「辛いなぁ」と思いながら出社していましたが、僕の中でその辛さは「みんな社会人ならこのくらい辛いんだろうなぁ」くらいの辛さだと思い込んでいました。実際「死にたい」とかは全く思わなかったんですよ。

多分ですが、それまでにいくつか兆候は出ていたのだと思います。食事しても味を感じにくかったり、不眠に悩まされたり、独り言が増えたり、性欲が全く湧かなかったり…(ふざけているようだけどこれもガチ)

 

もっというと、鬱で倒れたあたりの記憶が本当に曖昧というか、あまり覚えていないんですよね。おまけに鬱になってから、今までの自分ではないような感じがします。

難しいんだけど、外側の自分と乖離しているようなイメージ。何を言われてもあまり感じない。自分の内面がタンスの奥に入っちゃったような感じ。

ふざけたような言い回しだけど、僕の中ではこの表現がしっくりくる。ここ一年くらいでやっと回復してきたかなって感じ。

 

個人的な意見だけど、辛かったら逃げろって言葉はあまりに無責任な気がする。僕なんて未だに毎日辛いもん。でもそれで毎日逃げてたら生活ままならないからね。

周りから見たら異常な環境でも、当人からは気付かないことの方が多いからね。特に新卒採用された人とか。

僕の場合は復職した3ヶ月後に異動になって、今でもその部署で生き生きと働いています。運が良かったって言えばそれまでだけど、会社辞めないで良かったなと思います。

 

あくまで経験談でしか無いんだけど、僕なりのアドバイスとしては「不眠症/独り言が増えた/食事の味が感じられない/うち2つが当てはまったら、死にたいと思ってなくても病院に行く」ですかね。

本当にね、鬱って色々な症状があるんだなぁって。ただ死にたいって思うことだけが鬱じゃないんですよ。これは鬱になってから思ったこと。

後は薬に頼るってこと。別に病院に行って正しい薬をもらって飲むことは恥じゃないし、普通のこと。言うて僕も最初に心療内科に行くときはめちゃくちゃ周囲の目を気にしたけどね…。鬱ってことを認めたくなくて一回脳外科医に行ったからね。今思えばさっさと心療内科行けよって思うけど。

 

それこそ今は新型コロナが猛威を振るっているから、塞ぎ込んじゃう人もいると思う。あえて言うけど具体的な症状(特に身体的異常)が出てからでも遅くはない。心因性の原因に心当たりがあればすぐに病院行って欲しいと思う。

もちろん逃げる判断が出来る人は、早めに逃げた方が良いけどね。

 

 

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