9年通った風俗嬢と同い年になった話
以前より風俗嬢との話題をちょこちょこ出しています。
https://toshidaisetacan.hatenablog.com/entry/2021/03/02/122419
全年齢対象のブログでこんな記事扱って良いのかと思わなくもないが、まぁ良いでしょう。誰も読んでいないし。インターネットの灰皿とでも思って欲しい。
正確には8年と1ヶ月。愛知県に転勤になってから1年間疎遠になっていた。実は転勤になる話を嬢にした際、時を同じくして店を移籍するという話を聞いた。その時に嬢と本物(本名)のLINEをもらった。正直嬉しかった。でも8年間源氏名で呼んでいた自分にとって、嬢の本名は初めまして感が強くて違和感もあった。
特段、転勤していた1年間はほぼほぼ連絡しなかった。嬢にとって自分はお客様だし、それ以上の関係ではないことは弁えているつもりだ。長期休暇で実家に帰る際に、日程が合えば店に行きますと言ったくらい。結局日程が合わず、行けなかったけど。
自分が初めて嬢に接客してもらったのは20歳の頃。その時、嬢は24歳と書いてあった気がする。とにかく気心の知れる人が欲しかった。女性への免疫を付けたかった。…という大義名分を掲げて有り余る性欲をぶつけていただけである。
2024年に関東に転勤で帰って来て、およそ1年ぶりに店に行くと嬢に伝えた。3月で引退するらしい。
冷静に考えたらそうだ。いつかはその時が来ると薄々感じてはいたが、やはりショックである。引退するということよりも、時の流れに。
嬢だって人間であるということを、本名を知った時にふと感じた。家族だっているし、歳だって取る。いつかは子供を産むかもしれないし、昼職に戻るのかもしれない。それまではどこかで嬢のことを実態のないミッキーマウスのように思っていた。
自分は今、29歳。奇しくも嬢と同い年だ。不思議なことではあるが、やはりソープランドはディズニーランドや竜宮城のように時がゆっくり流れるのかもしれない。だから歳をとるのも遅い。アインシュタインもびっくりの魔法。
実は自分の中で「この人が引退する時、自分も風俗を引退する」と決めていた。もしくは引退が先か、自分の結婚が先か勝手に競っていた。
嬢の勝ち。おめでとう。
そうか、自分はみんなと同じく歳をとっていたのか。1年に一度、ひとつづつ。たまに年齢は「重ねる」ものだと言う人がいるが、個人的には棒倒しのように取られるものだと思っている。段々と追い込まれていくような感覚。周りはどんどん結婚していき、会社には後輩が増えて責任も増え、そして自分は相もかわらず指名し続ける。そしていつかパタッ…と倒れる。
自分も風俗にいる間は歳を取らないのだろうか。もしどこかの店で自分を見かけたら指名してくれ。たぶん次に会う時も29歳のままだからさ。