虫食う好きも蓼蓼(たでたで)
ドラえもんコミックスの中に出てくる「レポーターロボット」というひみつ道具をご存知でしょうか?
どこでもドアとかタイムマシンに比べて、あまりにも地味。ドラえもん、たまにこれいつ使うんだ!?っていう道具持ってるよね。
うちの実家にもミッキーマウスプリン作成キットなんていうものがあるけど、使っているのを一度も見たことがない。多分このまま一生使うことなく終わると思う。
幸いなことに、このレポーターロボットは使う機会があったようです。コミックス40巻。
近所に住む川口さんが38回目のお見合いをすることになり、情報通になりたいと思ったのび太がドラえもんに無断で借りた道具がこれ。マイクレポーター自身が取材に行き、紆余曲折あって川口さんがお見合い相手の空野さんと結ばれるという話。
一見するとハートフルな話だけど、大人になってから読むと結構エグい。
川口さんは一度お見合い相手の空野さんにフラれるが、その理由は
"だってえ…。なんかイモいんだもの。話題がないのよね。足も短いし…"
小学生の頃は何も考えずにゲラゲラ笑いながら読んでいたけど、今改めて読み直すと涙を禁じ得ないというか…。
この作品が初めて世に出たのが1985年。未だに色褪せないところを見るに、こういった「何となく無理」な条件というのは昔から存在していたんでしょうね。イモくて、話題がなくて、足が短いと散々な言われっぷり。
…イモいってなんですかね??イモいが理由でフラれる川口さんにシンパシーを感じてしまう今日この頃。
とどのつまり、その頃の時代でモテないというのは「お見合いで38回フラれた」ということであり、マンガで描かれるくらいだからあり得ないくらいモテないお笑い草ということでしょう。
お見合いが廃れてきた今、新たに描写を書き換えるとするならば「マッチングアプリで1000回フラれた」とかになるんですかねワハハ
…あ、それ自分じゃん。笑えねぇ。ワハハ…
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